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PayPay銀行のビジネス口座を開設したら便利だった

 ビジネス口座(屋号付き)の開設はどこにしうようかと迷っていて、ようやくPayPay銀行にたどりつき、口座開設をして少し使ってみたら、便利すぎましたので、私の利用目的と併せて、紹介します。

PayPay銀行を選んだ理由

ダイレクトバンキングの利用手数料が無料

 以前は、地場の実店舗型の銀行でビジネス口座を開設していました。税理士会の会費の振替口座として地場の銀行を指定されていたため、そこで屋号つきのビジネス口座を開設して利用していました。
 銀行にもよるかと思いますが、私が開設していた地場銀行のビジネス口座では、ネットバンキングを利用するためには、毎月数千円の利用料が必要とのことでした。独立の際は、なるべく経費はかけたくないとの思いから、ネットバンキングの利用はせずに、振込や記帳は、実店舗やATMに出向いて手続きをしていました。その手間にもどかしさを感じていました。

 引越をし税理士会を異動すると、新しい税理士会では、会費の振替口座の銀行の指定はないということでしたので、PayPay銀行に決めました。
 PayPay銀行に決めたのは、ネット銀行のため実店舗に行く必要がなく、全国どこにいても利用可能という利便性が第一の理由です。そしてPayPay銀行は屋号付きのビジネス口座の開設ができるようだったため決めました。

 PayPay銀行は、ネット銀行のため、自宅で振込や取引確認ができ、もちろん、毎月のネットバンキングの利用料はかからないため、余計な経費を掛けずに済むというところも魅力的に感じました。

PayPay銀行の他にも、ネットバンキングの月額利用料が無料なネット銀行は、GMOあおぞらネット銀行住信SBIネット銀行楽天銀行があるようです。

自宅で簡単に口座開設手続きが出来た

 実店舗型の銀行で口座開設をするとなると、9時から15時の間に銀行に出向き、混雑していると、待っている必要があります。しかしPayPay銀行はネット銀行のため、口座の開設は、実店舗に出向く必要がありません。自宅で、自分の都合のよい時間にスマホやPCで手続きが出来る手軽さがありました。

 ネット銀行が手軽とはいえ、銀行の口座開設であるため、マネーロンダリングなどコンプライアンスに反するような口座開設であると判断されると、開設できないこともあるため、口座開設に必要な書類は実店舗と大きく変わりはないように感じました。

個人事業主の口座開設 必要書類

本人確認書類       
 〇 運転免許証 
 〇 マイナンバーカード 
  のどちらか


事業実態確認資料     
 〇 個人事業の開業届出 
 〇 公的機関発行の各種営業許可証 
 〇 所得税及び復興特別所得税の確定申告書(第一表) 
 〇 課税証明書 
  のいずれか

口座開設の際は、手順に従って、必要書類をスマホで撮影するので、郵送等の手間はかかりません。
           

 口座開設のための必要事項等を入力し必要書類の写真を撮って送信すると、口座開設の申し込みは完了です。
PayPay銀行にて申込内容を確認し開始手続きが進められます。
 口座開設の準備が整うと、メールにて「準備が整いました。」と連絡がきます。
 私の場合は、申込の翌日に口座開設が出来ました。入力内容や必要書類に不備がある場合は再手続きをするため、さらに日にちがかかるようです。

PayPay銀行アプリの利用で簡単振込み及び口座内容確認

 アプリをダウンロードすると、いつでも口座内容や預金残高の確認ができて便利です。

 振込は24時間365日、スマホがあればいつでも取引が可能のため、都合のよい時に取引ができます。
 振込のために銀行のATMの営業時間を気にしたり、長い行列に並んで時間を取られるということがありません。

 振込をしたり、振込入金があった場合は、メールでお知らせが届くのも、便利です。

セキュリティがしっかりしている

 ログインをする際は、生体認証や専用のトークンアプリでワンタイムパスワードを発行するなど、セキュリティがしっかりしていて安心です。

 また、資金移動を伴う取引の限度額を自分で設定できます。限度額を最小限にしておくことで、万一の場合の被害を最小化できます。

〇 振込限度額
〇 ATM出金限度額
〇 J-Debit利用限度額
〇 VISAデビット利用限度額

振込手数料が安い、しかも口座開設直後は振込手数料が無料になります

ネット銀行ならではの振込手数料が安いというのは魅力です。ネットバンキングであれば、他銀行宛なら160円、PayPay銀行宛なら55円という安さです。

しかも、口座開設日の翌々月までは振込手数料が月10回無料となります。(他銀行:5回 、PayPay銀行:5回)

 税理士会費など、口座引き落としの手続きが完了するまでは、最初のうちは支払いが振込となるため、この振込手数料が無料というのは有り難く感じました。

VISAデビット付のキャッシュカードが発行される

PayPay銀行の口座を開設すると、数日後に郵送にてVISAデビット付のキャッシュカード最短5日で送られてきます。
この1枚で、ATMキャッシュカードとデビットカードを備えています。

クレジットカードではないため、入会審査はなく、年会費や発行手数料はありません。

利用代金は、PayPay銀行の口座から即時に引き落としがされます。
ご利用限度額は、1日500万円までとなっていますが、残高不足には注意が必要です。

提携ATMでの入金は3万円以上であれば、いつでも手数料が無料

PayPay銀行はネット銀行なので、実店舗やATMがありませんが、全国約9万5千台の提携ATMを使えば入出金が可能です。

毎月1回目の入金と出金は利用金額にかかわらず手数料は0円です。2回目以降も利用金額が3万円以上であれば、いつでも手数料が無料です。

3万円未満の手数料は165円(ゆうちょ銀行は330円)となっています。

PayPay銀行の口座開設に興味がある方は、PayPay銀行のHPへどうぞ。

個人事業主やフリーランスは、事業用と家事用の通帳を分けるべきか?

 個人事業主やフリーランスの方が、開業した際は、業務で通帳が必要になってきます。人によっては、家事用(プライベート用)の通帳と業務用の通帳を同一のもので利用されている方がいますが、それはおすすめ出来ません。事業用と家事用の通帳は分けておいた方がいいです。

分けておいた方がいい理由としては次の4つが考えられます。

① 取引が事業用の通帳と家事用通帳が分かれていて、管理がしやすいので、分けておいた方がよい。
② 通帳が1つだと、家事分と事業分の取引確認など、帳簿の記帳の手間がかかる。
③ 税務調査があった場合、プライベート部分の口座の動きまで見られ、また、調査官に雑な印象を与える。
④ 場合によっては、税理士報酬が高くなることも(記帳の手間がかかると判断されると、報酬を高く請求されることがあるかもしれません)

個人事業主やフリーランスの方は、屋号付き口座の開設が必要なのか?

 基本的には、屋号付きの口座を作らなくても税務的には問題はありません。ただ屋号付きの口座を使うことで、取引先や仕入先にも分かり易いということがあります。請求書の名前が屋号で通帳への振込された際の名称が個人名となっていて一致しないということがありません。
 またビジネス口座を持っていると、事業としてちゃんとしているという印象もあたえられます。
しかしデメリットもあり、銀行によっては屋号付きのビジネス口座は、ネットバンキングの利用料など手数料がかかることもあります。

まとめ

 個人事業主やフリーランスの方が、新規開業した場合は、事業用の口座を1つ作っておいた方がいいです。そして、事業用の口座を屋号付きのビジネス口座で作りたいのであれば、PayPay銀行の口座は使いやすいため、おすすめです。

※アフェリエイトを利用しています。

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